Count Down of Life

これから癌治療に取り組んでいく日常と、その日常で出会った出来事を記録します。ときには、スポーツ、各種エンタテイメント等のレビューにも挑戦してみます。

Ally McBeal

朝6時起床。

 

入院4日目の今日は、特に検査とか診察とか予定がなく、1日のほとんどをマンガを読んだり、DVDを見たりして過ごした。

 

何のDVDを見たかというと、私の大好きな「Ally Mcbeal」(邦題「アリー my love」)。

f:id:Tak-I:20151110205320j:plain

といっても知らない人も多いだろう。

これはアメリカのTVドラマで、1997年から放送が始まって第5シーズンまで放送された人気シリーズ。

ボストンの弁護士事務所で働く若手女性弁護士アリーの仕事や恋や友情を描いた作品。

どちらかと言えば女性向けという位置付けのドラマで、放映当時は同年代女性の共感を集めたと言われている。

 

今1stシーズンを見ているのだが、今日見た中でエピソード10の「Boy to  the world」(邦題「無慈悲な天使」)がすごく印象的だった。

 

万が一のために念のため申し添えるけど、この先このブログで映画やドラマやマンガや本の話をするとき、多少のネタバレが含まれることになるけど、悪しからず。

 

このエピソードは、馬鹿げていて、感動的で、切なくて、そしてやりきれない。

まず、リチャード(アリーの勤める事務所の経営者の一人)の叔父さんの弔辞に関するゴタゴタ。アメリカって本当にこんなことで裁判するの?なんて思いながら見ていると、弔辞はそれだけ?って感じで終わってしまうが、そのあとのクワイヤの歌が圧巻。

その歌がランディー・ニューマンの"Short People"、ここでそう来るかっ!やられたっ!

私は本物のクワイヤを生で見たことがないけど、元々ゴスペル系の歌が好きだってこともあって、このシーンで超盛り上がってしまった。

そして並行して進むステファニーのストーリー。

裁判所でリチャードの彼女の判事に国選弁護の仕事を頼まれる場面からスタートするこちらのストーリーは、話がうますぎると思いながらも、現代アメリカ(といってももう20年近く前になるのだけど)のありさまを描く一方でアメリカの良心みたいなものの存在を大切にする、このドラマらしい展開かな、なんて思いながら見ていたら、最後は別な意味で極めてアメリカ社会を反映したエンディング。

そういった意味で、このドラマのエッセンスが凝縮されたようなこのエピソードは、改めて心に深く刻まれた。

 

かつて一度見たはずのドラマの内容がほとんど頭に残ってなくて、新鮮に楽しめる自分の記憶力の無さに驚いた日の夜。

 

残り176日。