スポーツの力
朝6時起床。
昨日は化学療法から3日目、私にとっては副作用が一番強く出る日で1日中身体がだるく、やる気が出ない1日だった。
思い起こせば先々週は週末に虚血性大腸炎を発症し、その後苦しい数日を過ごしたのだが、全く何もやる気が起きずひたすらベッドで横たわっていた私の、気力回復のきっかけになったのが11/17のサッカー日本代表のW杯アジア2次予選のアウエーでのカンボジア戦だった。
カンボジア相手にアウエーとはいえ2点しか得点できない等内容的にはサッカー関係者を満足させられなかったようだが、私にとってはとても大事な一戦だった。
何しろこの日本代表の試合が始まるまで、私は丸2日間一切テレビを見ることもなく寝込んでいたのだが、日本代表の試合ということでテレビのスイッチをONにすることができ、さらに試合を観ているうちにだんだん気力が満ちてくるのを感じられた。
私は中学、高校、大学を通じて運動部、体育会に身を置いたスポーツ馬鹿で、単にスポーツ観戦好きということでしかないのだろうが、私としてはスポーツには人を元気にしてくれる力があると思っている。
私自身はスポーツ馬鹿とは言っても、日本レベルには手が届くことは無かった程度の大したことのない競技者であったが、勝つための努力の苦しさや、その努力が実って掴んだ勝利の喜びみたいなものをレベル相応には経験している。
それだけに、スポーツを観戦する時には高いレベルの技術やプレーもさることながら、選手達の気迫とか勝利に向けたひたむきさみたいなものに(おそれ多くも)共感し、心を動かされるのである。
そして今日もそんなスポーツの素晴らしさに触れることができた。
一つはJリーグチャンピオンシップ準決勝のガンバ大阪対浦和レッズ戦。
90分では決着がつかず、延長を含めた合計120分の正に死力を尽くした闘い。
勝利も女神はガンバ大阪に微笑み、3-1で浦和レッズを下してサンフレッチェ広島との決勝に進んだが、両チームとも最後まで集中力を切らさずチーム一丸となって闘った素晴らしい試合だった。
もう一つは、フィギュアスケートNHK杯の羽生結弦と宮原知子。
羽生結弦は世界初の300点超え、322.40点という前人未到のレベルで有言実行の圧倒的勝利。
宮原知子は出場選手唯一の200点超えでのGPシリーズ初優勝だったが、地元大会でSP一位のプレッシャーをものともせずに、FPも1位での優勝は見事なものだった。
7人制ラグビー女子日本代表のオリンピック予選もテレビ中継して欲しかった日の夜。
残り149日。