外泊
朝6時起床。
入院生活でも、よほどのことがない限り土日は検査や診療は行われない。
私は、化学療法の本番を来週に控え、逆に言えばこの週末は特にやることも無かったので、外泊の申請をして久しぶりに自宅に帰ることにした。
午前10時過ぎに病院を出発。
しかし、自宅に直行ではなく病院の近くの Hyatt Regency 東京で生命保険会社の担当と保証内容の確認と今後の手続き等に関する打ち合わせ。
最終の保険の見直しから10年以上経過していたため、改めて説明を受けてある程度安心のできる内容でほっとした。
その流れで昼食は、妻とホテル内の中華レストラン「翡翠宮」で食事した。
病院の食事以外のものを口にするのは随分久し振りだったので、何を食べてもとても美味しかった。
量が多すぎるのではないかと懸念したが、全く杞憂でありペロリと全量平らげてしまった。
自宅に戻り久々に娘と再会。
私の家は二世帯住宅で下の階に母が住んでいるので、久し振りに母とも会って私の病状とか今後の対応についてどのように考えるかについて概要の話をした。
学校から帰ってきてすぐに塾に行く息子とは、一瞬のすれ違いだった。
外泊とは言っても、基本的には入院中の生活リズムに近い形での生活であり、血糖値測定やインスリン注射はほぼ定時に行うので、思ったほど家族とくつろぐ時間が持てるわけでもないのだが、やはりずっと病院の6人部屋にいるのより気が楽でのんびりできる。
浅田真央がグランプリシリーズ復帰戦の中国大会で、フリーでミスはあったもののSPでのリードを守り、本郷理華を抑えて見事優勝した日の夜。
残り168日。