虚血性大腸炎について
朝6時起床。
朝食が終わった後に、今日の日勤の担当看護師さんが来て「朝の採血の検査結果に問題が無ければ今日2回目の化学療法実施する」と聞いた。
予想していたよりも早いタイミングで2回目が行われることになったのには少々驚いた。
しかし、当初2回目の翌日には退院も可能かと言っていたのが、先週の腸炎発症があったために、今回も約1週間様子を見てからの退院ということになり、また入院期間が延びることになった。
私自身も先週の腸炎は非常に辛かったので、やはりしばらく様子を見てもらった方が安心できるので、多少の長期化は致し方無いと思った。
虚血性腸炎についてWebで調べてみると、ざっくり言って大腸の動脈で脳梗塞や心筋梗塞と同じようなことが起きる病気ということで、そう聞くとちょっと怖くなる。
実は腸は私の弱点の1つで、過去にも何回か下血を伴う下痢の経験があり、腸の内視鏡検査も数回受けたことがある。
ただその際はいずれもストレス起因の潰瘍性腸炎ということで、それほど大事にはならなかった。
それに比べ今回は、これまでより腹痛が続いた時間が長く、下血の量が多く、症状としては重かった。
不幸中の幸いは、ちょうど入院中だったので点滴を受けながら4日間絶食で腸安静を確保できたことだった。
また、CTの検査結果から血管の状態は年齢相応で、特に硬化が進んでいる訳ではないとのことなので一安心だ。
まだ薬の力を借りながらではあるが、おかげさまで、昨日のように充実した食事を楽しむことができるような程度には回復できた。
ところで、実は今回特に辛かったのは、腹痛や下血の症状が収まって以降その当日と翌日の2日間、全く気力が無くなってしまったことで、テレビを見る気も音楽を聴く気もスマホに触れる気にさえもならなかったことだった。
普段は本来やるべきことがあるにも拘わらず、テレビを見たり音楽を聴いたりSNSにうつつを抜かしたりしてしまう自分が、何もする気がせずただベッドに横たわっていることしかできなかったことは、本当に辛い、もっと言えば怖い体験だった。
病は気からなんて言うが、病に気力を持っていかれてしまうことの怖さを痛感した2日間だった。
今は腸炎が化学療法の副作用ではないことが見込めるようになることが願いである。
日本のH2Aロケットが初の海外商業衛生を積んだ打ち上げに成功した日の夜。
残り153日。