オードリー・ヘップバーン
朝6時起床。
当初1週間少々と言われていた入院期間は、虚血性大腸炎を発症したこともあって、気がつけば1ヶ月を超えてしまった。
時間だけはたくさんあったので、古い映画のDVDも結構見たりした。
私の好きな女優の一人にオードリー・ヘップバーンがいるが、一昨日彼女の主演作の中でまだ見ていなかった "SABRINA" (邦題「麗しのサブリナ」)を見た。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000EPFQ50/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?
予備知識が全く無かった私は、期待と不安の入り交じった気持ちで見始めたが、
今朝の採血検査の結果特に問題が無かったので、今度の土曜日に退院することが決まった日の夜。
残り142日。
季節の移り変わり
朝6時起床。
午後から雨が降るという予報だったので、今日は午前中に散歩に出た。
中央公園の紅葉はさらに進んで今がピークという感じか。
区民の森という一角にある雨水貯留・浸透施設は落ち葉の海になっている。
このような季節の移り変わりを感じられるのも入院生活のおかげ(?)か。
Jリーグチャンピオンシップのファイナル第1戦でサンフレッチェ広島がロスタイムに2点を挙げて3-2でガンバ大阪に逆転勝ちした日の夜。
残り145日。
第3回改め第2回化学療法
朝6時起床。
朝の採血の検査結果に問題は無かったので、今日新たな第1クール第2回目の化学療法の点滴を行った。
今日点滴の針を打ってくれた若いドクターは、この入院中化学療法を含め5回点滴を受けた中で、一番上手に針を打ってくれた。
採血もそうだが、最初の針打ちの上手い下手で患者の負担は大きく左右される。
今日も無事アブラキサン(写真上)とジェムザール(写真下の左側)を投与できた。
カールスJr.の日本1号店が来年秋葉原に出店することが発表された日の夜。
残り146日。
クリスマスの飾り付け
朝6時起床。
今朝の採血検査の結果は良好で、前回のような腸炎が発症することもなかったので、明日は第3回目の化学療法実施となる予定。
私の行っている化学療法は毎週1回3週連続で薬を投与したら1週休むというスケジュールになっている。
明日が3回目になるのだが、先々週虚血性大腸炎のため投与をスキップしているので、主治医と協議して先週の投与分を1回目とカウントしてスケジュールをリセットすることになった。
これも、私がまだ若く体力があるお陰でできることであり、治療の効果を高められるのはありがたいことだ。
ところで、昨日の日曜日は外出許可をもらって自宅に戻り、この時期の季節行事のクリスマスの飾り付けを行った。
日本ではハロウィーンが終わると、早々にクリスマスデコレーションが始まるところが多いが、アメリカかぶれの私は感謝祭前にクリスマスの飾り付けをすることには抵抗がある。
そんな訳で、うちでは大抵感謝祭後の週末に飾り付けをする。
娘には親父の変なこだわりと思われているようだが、最近お友達のお父さんで私と同じ様にこだわっている人がいることがわかり、「うちだけじゃなかったよ」とブツブツ言っていた。
うちのクリスマスデコレーションは結構大掛かりで、例年主に妻と私の二人で行っていたのだが、来年は私がいる保証が無くなった今回は子供達も強制参加で家族総動員で取り組んだ。
【クリスマスツリー】
【マントルピース】
もしかしたら、馴染みの無い方もいらっしゃるかもしれないが、このアドベントカレンダーは地味ながらも結構雰囲気を盛り上げる、うちにとっては重要なアイテムの一つになっている。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
残り147日。
脱毛
朝6時起床。
2回目の化学療法から数日が過ぎ、おかげさまで体調は概ね順調に推移しているが、昨日から副作用の脱毛が目立つようになってきた。
朝起きると枕カバーに結構な数の頭髪が抜けていて、あぁ始まったのかと思っていた。
そして今日は外出許可をもらって自宅に戻っていたのだが、入浴した際に正直ちょっとショックを受ける程の量の脱毛があった。
これは頭髪に限らず体毛も抜け落ちており、これが続いたらいずれ全ての毛が抜けてしまうのではないかという感じ。
鏡で自分の顔を見てみたら頭髪が明らかに薄くなっていて、それはそれでやはりショックな光景だった。
脱毛の副作用があることはあらかじめわかっていたし、そんなことは覚悟していたつもりだったのに、実際に目の当たりにしてみるとショックを受けているようでは、まだまだ心が弱いなぁ。
これから癌と闘っていくために、改めて心を引き締めて気持ちを強く持とうと思った。
7人制ラグビー女子日本代表のサクラセブンズも男子に続いてリオ五輪出場を決めた日の夜。
残り148日。
スポーツの力
朝6時起床。
昨日は化学療法から3日目、私にとっては副作用が一番強く出る日で1日中身体がだるく、やる気が出ない1日だった。
思い起こせば先々週は週末に虚血性大腸炎を発症し、その後苦しい数日を過ごしたのだが、全く何もやる気が起きずひたすらベッドで横たわっていた私の、気力回復のきっかけになったのが11/17のサッカー日本代表のW杯アジア2次予選のアウエーでのカンボジア戦だった。
カンボジア相手にアウエーとはいえ2点しか得点できない等内容的にはサッカー関係者を満足させられなかったようだが、私にとってはとても大事な一戦だった。
何しろこの日本代表の試合が始まるまで、私は丸2日間一切テレビを見ることもなく寝込んでいたのだが、日本代表の試合ということでテレビのスイッチをONにすることができ、さらに試合を観ているうちにだんだん気力が満ちてくるのを感じられた。
私は中学、高校、大学を通じて運動部、体育会に身を置いたスポーツ馬鹿で、単にスポーツ観戦好きということでしかないのだろうが、私としてはスポーツには人を元気にしてくれる力があると思っている。
私自身はスポーツ馬鹿とは言っても、日本レベルには手が届くことは無かった程度の大したことのない競技者であったが、勝つための努力の苦しさや、その努力が実って掴んだ勝利の喜びみたいなものをレベル相応には経験している。
それだけに、スポーツを観戦する時には高いレベルの技術やプレーもさることながら、選手達の気迫とか勝利に向けたひたむきさみたいなものに(おそれ多くも)共感し、心を動かされるのである。
そして今日もそんなスポーツの素晴らしさに触れることができた。
一つはJリーグチャンピオンシップ準決勝のガンバ大阪対浦和レッズ戦。
90分では決着がつかず、延長を含めた合計120分の正に死力を尽くした闘い。
勝利も女神はガンバ大阪に微笑み、3-1で浦和レッズを下してサンフレッチェ広島との決勝に進んだが、両チームとも最後まで集中力を切らさずチーム一丸となって闘った素晴らしい試合だった。
もう一つは、フィギュアスケートNHK杯の羽生結弦と宮原知子。
羽生結弦は世界初の300点超え、322.40点という前人未到のレベルで有言実行の圧倒的勝利。
宮原知子は出場選手唯一の200点超えでのGPシリーズ初優勝だったが、地元大会でSP一位のプレッシャーをものともせずに、FPも1位での優勝は見事なものだった。
7人制ラグビー女子日本代表のオリンピック予選もテレビ中継して欲しかった日の夜。
残り149日。